久しぶりの運転でレンタカーを利用するときは、予約できるかだけでなく、慣れない車で発進・停止・右左折・駐車を落ち着いて行えるかを確認しましょう。旅行当日を最初の練習にせず、必要に応じて事前に講習などで運転の状態を確かめることが大切です。
この記事では、予約前から返却までに確認したいことを10項目に整理します。レンタカー会社によって利用条件や補償の内容は異なります。具体例として紹介する各社の制度は、その会社の現在の案内と貸渡契約で確認してください。
内容確認日:2026年10月4日
1.利用条件と運転の準備を確認する
ペーパードライバーという理由だけで、すべての会社から貸出しを断られるわけではありません。一方で、誰でも無条件に借りられるとはいえません。年齢、免許取得後の期間、車両クラス、補償制度の加入条件を利用店舗に確認してください。トヨタレンタカーのFAQでは、初心者も原則として利用できる一方、一部店舗に年齢制限があると案内しています。[1]
貸出しを受けられることと、一人で目的地まで運転できることは別々に確認します。停止位置や周囲の確認に迷う、ペダル操作に不安がある、駐車ができない場合は、旅行の前に練習する日を設けましょう。練習にレンタカーを使いたい場合も、利用目的と同乗者について店舗へ確認します。
当日に強い不安や疲れがある場合は、出発を見送る、登録済みの運転者に交代する、公共交通へ切り替える選択肢を用意しておきます。
2.免許証・必要書類・支払い方法を準備する
予約前に、免許の有効期限、AT限定などの条件、借りる車を運転できる免許区分を確認します。当日は、運転する人それぞれの有効な免許証を用意してください。トヨタレンタカーでは、運転者全員の運転免許証またはマイナ免許証の持参を案内しています。[2]
マイナ免許証を利用する場合は、店舗での免許情報の確認方法や必要な準備を事前に確認します。外国の免許証や国際運転免許証を使う場合も、日本で運転できる条件と店舗の受付方法を個別に確かめましょう。
支払い方法は会社、車両クラス、予約方法によって異なります。利用できるカード、名義の条件、現金払いの可否と追加の本人確認書類を予約時に確認してください。「このカードなら全国どこでも使える」と決めつけず、出発時と返却時の精算方法を把握します。
3.運転を交代する人も事前に申し出る
家族や友人に途中で運転を代わってもらう予定があれば、その人も運転者として事前に申し出ます。ニッポンレンタカーは、貸渡し時に運転者全員を申し出るよう案内し、届け出た運転者以外の運転を補償適用外となる例に挙げています。[3]
「免許を持っている人なら、その場で自由に交代できる」と考えず、登録方法を店舗に確認しましょう。出発後に運転者を追加したくなった場合も、先に会社へ連絡して必要な手続きを確認します。
同乗者には、案内を早めに短く伝えてもらい、曲がり損ねたときは直進する方針を共有しておきます。同乗者の声かけだけに頼らず、操作する本人が安全を確認します。
4.保険と免責補償制度を区別する
予約料金だけでなく、対人・対物・車両などの補償範囲、補償限度額、事故時に自己負担となる免責額を確認してください。保険に入っていても、負担が一切なくなるとは限りません。
免責補償制度は、所定の条件のもとで免責額の負担を補償する仕組みです。例えば、ニッポンレンタカーのCDWは対物・車両の免責額を対象とする制度で、保険そのものではありません。同社では貸渡手続き後の加入・解約はできず、同じ貸渡し中に複数の事故が起きた場合は初回事故のみの適用としています。[3]
各社の制度を比較するときは、名称が似ていることだけで同じ内容だと判断しないでください。加入の可否、申込期限、対象となる損害、対象外の事由を確認し、分からない点は出発前に説明を受けましょう。
5.NOCと補償対象外の費用を確認する
NOC(ノン・オペレーション・チャージ)は、事故などで車両の修理・清掃が必要になったときの休業に関する負担です。車の修理代や保険の免責額とは別に確認します。NOCを補償する制度があっても、すべての原因が対象になるわけではありません。[4]
例えば、ニッポンレンタカーのNOC補償制度(ECO)には、同社の責任によらない盗難・汚損・臭気により生じたNOCは対象外という条件があります。キーの紛失、誤給油、タイヤ損傷などの扱いも確認してください。[4]
事故を警察や会社へ届けない、無断で延長する、登録していない人が運転するといった行為は、補償が適用されない原因になります。補償内容を理解することと、契約どおりに利用して事故時の手続きを行うことの両方が必要です。[3]
6.車の大きさと操作・装備を選ぶ
乗車人数と荷物に合う範囲で、以前に練習した車に近い大きさや操作方式を選ぶと、出発時の確認点を整理しやすくなります。全幅・全長・高さ、運転席からの見え方、シフトや駐車ブレーキの操作を確認しましょう。小型車であっても、必ず駐車しやすいとは限りません。
運転支援機能が付いていても、安全確認を省略できません。国土交通省は、運転支援システムには限界があり、環境や条件により作動しないことがあると案内しています。取扱説明書と店舗の説明で使い方を確認し、慣れない機能を走行中に試すことは避けます。[5]
ETC車載器とETCカードは別に確認してください。チャイルドシートなど必要な装備も予約時に相談し、受け取り時には取り付け状態を自分でも確認します。[6]
7.出発前に車体と運転席を確認する
店舗スタッフと一緒に車体の傷やへこみを確認し、気になる箇所は出発前に伝えます。外観を確かめたあと、停車した状態で次の項目を確認しましょう。[2][6]
- シートとミラーの位置、シートベルト、足元に操作を妨げる物がないこと
- 始動・停止、シフト、駐車ブレーキ、ライト、ワイパー、曇り取りの操作
- 燃料の種類、給油口の位置、燃料・充電残量と返却条件
- ETCカードの差し込み、ナビの目的地、車内の荷物の固定
- 緊急連絡先と車載の停止表示器材などの場所
分からない操作は、その場でスタッフに説明を求めてください。出発時は周囲を確認し、安全を確保できる範囲で低速から車の反応を確かめます。交通のある場所で急制動などを試すことは避け、操作に不安が残るなら出発を見合わせます。
8.経路・駐車・休憩を先に決める
借りる店舗から出る方向、最初の交差点、目的地の入口、駐車場、返却店舗への戻り方まで確認します。駐車場は料金に加え、車幅・高さの制限、通路や出入口の形、満車時の代替候補を調べておきましょう。
ナビの案内より現地の信号・標識・道路状況を優先します。曲がる場所を通り過ぎても急停止や急な車線変更をせず、安全に停車できる場所で経路を確認し直します。走行中のスマートフォン操作は行いません。
久しぶりの運転では、予定距離を短くし、昼間に余裕を持って移動できる計画を立てます。眠気や疲れを感じたら、予定した休憩時刻を待たず安全な場所で休みます。悪天候や混雑で難しいと感じたときに、行程を減らす判断もあらかじめ決めておきましょう。
9.事故・故障・盗難時の対応を把握する
事故が起きたら運転を止め、安全の確保と負傷者の救護を優先します。救急が必要なときは119番、事故の届出は110番へ連絡し、続いて貸渡書類に記載されたレンタカー会社の事故受付窓口へ連絡してください。ニッポンレンタカーも、救護・警察への連絡・同社事故受付への連絡を案内しています。[7]
小さな傷や単独事故でも、自己判断で報告を省略せず、その場から警察と会社へ連絡します。相手とその場で示談したり、会社へ相談せず修理を手配したりしないでください。貸渡書類と連絡先は、すぐ確認できるよう保管します。[3]
故障や警告灯が出た場合は無理に走り続けず、安全な場所で会社の窓口へ状況を伝えます。高速道路で停止した場合は、車内や車の前後で待ち続けず、周囲の安全に注意してガードレールの外側などへ避難し、救援を求めます。危険を冒して車を修理しようとしないでください。[8]
盗難が疑われる場合も警察と会社へ連絡します。車内の私物がレンタカーの補償で必ず補償されるとは考えず、対象範囲を確認してください。
10.給油・延長連絡・返却を確認する
返却までの時間には、渋滞、給油、荷物の整理、店舗での確認を含めて余裕を持たせます。遅れそうなときは契約時間を過ぎる前に店舗へ連絡し、延長の可否と料金を確認してください。返却時刻に間に合わせるために速度を上げることは避けましょう。
多くのレンタカーでは給油して返却しますが、燃料精算の方式は車種・会社・プランで異なります。満タン返却、指定スタンドやレシートの要否、EVの充電条件などを出発時に確かめます。給油する前には、必ず燃料の種類を確認してください。[6][9]
返却時はスタッフと車の状態を確認し、追加料金を精算します。ETCカード、スマートフォン、充電ケーブルなどを回収し、ナビの登録先や接続した端末の情報も確認します。履歴の削除方法が分からなければスタッフへ相談してください。[9]
予約前に、運転の準備を整える
レンタカーで出かける準備は、免許証と予約だけでは終わりません。現在できる操作、貸出条件、補償の範囲、車の使い方、困ったときの連絡先を順番に確認しましょう。不安が残る操作は、旅行前の練習で確認することが大切です。
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参考にした公式情報
確認日:2026年10月4日。利用条件や補償の適用は、利用する会社・店舗の最新の案内と契約内容をご確認ください。




